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一年後のラクイラ そして7年後記事 [イタリア]

壊せぬ歴史復興の壁(朝日、100407 南島信也の記事より)

イタリア中部地震から6日で1年。中世の建物が並ぶ被災地のラクイラ市中心部は一部を除き、いまだに立ち入り禁止のままだ。復興を妨げる要因には歴史的建造物を取り壊さないで、できる限り元の姿に修復しなければならないという事情もある。aquila_map.jpg



被災者のうち約1万6千人が郊外の仮設住宅に入居。一方で今もホテル暮らしを続ける被災者も約4750人。3400戸予定が2000戸しか完成していない。G8サミットのとき、首脳らの宿舎になった施設に600人以上が暮らす。中心部の広場に面したアニメ・サンテ教会(DUOMO)はフランス政府の支援で修復中だが、先月19日に礼拝堂だけ開放された。









復興の方法
復興に時間がかかるのは、瓦礫や壁から剥がれ落ちたレンガを選別。考古学者ら専門家が歴史的、美術的な価値の観点から仕分けしたうえ、さらに残りから建設業者らが修復に再利用できるものとゴミを分別する。

政府は被災者に対する税金を免除しているが、他に金銭的な支援はない。資金があっても法的制約で全体の再建計画がまとまるまで自由に家は建てられない。‥地元紙の記者が「政府は財政難の上、再建計画も不透明で案さえない。すべてが立ち往生している」と途方にくれていた。

イタリアに住んでいた甥っ子に、日本の建築家、坂茂氏も建築に携わっていることを聞いた。
2 300人以上が犠牲になった2009年のイタリア中部地震の被災地ラクイラでは、7年後の今も損壊した建物の約6割しか再建が進まず、工事が続いている。修復が困難な歴史的建造物の大半が被災し、当初から復興に10年以上かかるとみられていたが、複雑な行政手続きなどがさらに足を引っ張った。同じイタリア中部で先月起きた地震で教訓が生かされるよう期待する声もある。016年9月2日 産経新聞より

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